ハードウェアウォレットが「壊れてしまった、紛失や他人に盗まれてしまった。」という経験をした方もいるかもしれません。ウォレット内の仮想通貨(暗号資産)やNFTがなくなってしまうのではないかと不安を抱えていると思います。
前もってお伝えしておくと、ウォレットが壊れた、盗まれてしまったからといって仮想通貨が消えてしまう・盗まれてしまうことはないので安心してください。
では、どのようにして自分の資産を復元したらいいのでしょうか。
今回の記事では、ハードウェアウォレットが壊れてしまった、盗まれてしまった際に仮想通貨を取り戻すための対処法を解説します。
・ハードウェアウォレットが壊れた時の対処法
・ハードウェアウォレットが盗まれた時の対処法
・予備のハードウォレットを必要?不要?
・人気のハードウェアウォレット2選
ハードウェアウォレットに入っている仮想通貨を売却するには、取引所口座の開設が必要です。
ビットコインやイーサリアムといった主要なものから、リップルやドージコイン、柴犬コインの入金、受取にも対応しています。
ウォレット内の仮想通貨は、コインチェック(Coincheck)で日本円に変えることができます。
コインチェックは、ハードウェアウォレット間のビットコインやイーサリアムなどの送金、入金に対応しているので、口座を開設おくと便利になります。
ハードウェアウォレットは、壊れても盗まれても大丈夫!
ハードウェアウォレットが故障・紛失したり、盗難被害にあったとしても保管している仮想通貨、およびNFTがなくなってしまうことはありません。
壊れても、盗まれてしまっても、無くしてしまったとしても、
以下の流れで、簡単に自分の資産(仮想通貨・NFT)を取り戻すことができます。
2.初期設定を行う
3.リカバリーフレーズで復元する
まずは、リカバリーフレーズについて知っておきましょう。
リカバリーフレーズとは
リカバリーフレーズとは、仮想通貨を復元するためのものです。ハードウェアウォレットの初期設定時に、12単語、18単語もしくは、24単語(英単語)が生成されます。このフレーズが、自分の資産を管理・復元するためのフレーズとなります。
リカバリーフレーズを無くしてしまうと復元できなくなるので、注意してください。
またリカバリーフレーズは、絶対に他人に見せてはいけません。このフレーズを他人に知られてしまうとウォレット内の資産を盗まれてしまいます。
リカバリーフレーズを安全に保管する方法は、以下の記事で紹介しています。
ちなみにですが、LEDGER(レジャー)やTREZOR(トレザー)のようなハードウォレットでは、シークレットリカバリーフレーズ(Recovery Phrase)やリカバリーシード(Recovery Seed)などと呼ばれます。
仮想通貨は、厳密に言うと自分のウォレットに保管されているのではなく、ブロックチェーン上にあります。
なので、ウォレットが故障、紛失、盗難してしまったからといって、自分の資産がなくなったり、盗まれてしまうことはありません。
リカバリーフレーズおよび、リカバリーシードさえ手元にあれば、ウォレット内の資産は復元できます。
続いては、ハードウェアウォレットが壊れたら・盗まれてしまった時に分けて対処法を解説します。
ハードウェアウォレットが壊れた時の対処法
ここからは、ハードウェアウォレットが壊れてしまった時にできる対処法を解説していきます。
故障や破損してしまっても正しい対処法を行えば、資産をすぐに元通りにすることができますので心配する必要はありません。
保証期間内であれば無償で修理してもらえる
どのハードウェアウォレットでも少なくとも1年間は無償で修理してもらえます。
初期不良や自然故障が対象となっていると思います。
ただし、故意に破損してしまった場合は対象外となり、有償での修理となっています。保証期間が過ぎている場合は、新品を購入する必要があります。
各会社の規約を確認しておきましょう。
新たなハードウェアウォレットを購入する
壊れてしまった場合や保証対象外である場合には、新たなハードウェアウォレットを購入することが必要です。
代表的なウォレットとして、Ledger(レジャー)やTREZOR(トレザー)があります。
購入したらリカバリーフレーズやシードフレーズをウォレットで入力すれば、自分の資産を元通りに復元することができます。
Ledger(レジャー)の復元方法とTREZOR(トレザー)の復元方法は、どちらもほぼ同じ手順となります。
問題なく資産の移動ができたら壊れたハードウェアウォレットは、セキュリティ保護のために念の為、大切に保管しておくか、分解して基盤を破壊後に処分することをおすすめします。
Ledger(レジャー)とTREZOR(トレザー)は、日本でも人気のあるハードウェアウォレット会社です。保有の仮想通貨やNFTを安全に保管するための必須ツールです。
仮想通貨取引を行っている人は、必ず持っておきたいハードウェアウォレットです。
ハードウェアウォレットが盗まれた時の対処法
ハードウェアウォレットが盗まれてしまうという事件が世界では発生しています。
あなたの仮想通貨やNFTを盗むために犯罪者は狙っていることでしょう。
もし事件に巻き込まれてしまった場合には、まずは警察に相談することが重要です。自分自ら犯人を追跡したりするのはやめてください。さらに凶悪な事件、事故に巻き込まれてしまう危険性があります。
先に理解しておいて欲しいことは、冒頭でも説明している通り、ハードウェアウォレットが盗まれてしまったとしてもウォレット内の資産を盗むことはできないのです。
リカバリーフレーズさえ手元にあれば、皆さんの資産は安全に守られています。
ハードウェアウォレットが盗まれてしまったのは残念ですが、ウォレット内の仮想通貨やNFTは復元できるので心配しないで大丈夫なのです。
それでは、ハードウェアウォレットが盗まれてしまった場合には、どう対処すればいいのでしょうか。
新たなハードウェアウォレットを購入する
ハードウェアウォレットが盗まれてしまった場合には、新たなハードウェアウォレットを購入するのが一番です。
購入費用はかかってしまいますが、犯人を追跡して事件に巻き込まれるリスクよりもスマートな考え方です。
ウォレットを購入して、リカバリーフレーズを入力すれば、資産は元通りに戻ってきます。
Ledger(レジャー)とTREZOR(トレザー)ともに、オフラインで仮想通貨やNFTを保管ができるため、ハッキング対策となります。
近年、取引所の倒産やハッキングにより資産を失ってしまう人もいます。ウォレット内で保管しておけば、常に自分の手元に資産があるため安心安全です。
まずは、Ledger(レジャー)とTREZOR(トレザー)のハードウェアウォレット公式サイトで詳細をチェックしておきましょう。
別のアドレスへ資産を移動
ハードウェアウォレットが盗まれてしまったら、自分の資産が危険に晒されているのではないかと不安になると思います。
万が一に備えて別のウォレットやアドレスに送金しておくと資産流出の被害を防げます。
別のアドレスへ移動するには、3つの方法があります。
方法1:取引所に資産を移動する
最初の方法として、コインチェック(Coincheck)などの仮想通貨取引所へ全ての資産を一旦移動させます。
続いて、ハードウェアウォレットの初期化を行い、新たなウォレットアドレスを作り直すのが良いでしょう。
そして、コインチェックから新たに作成したウォレットアドレスへ仮想通貨を送金します。
コインチェック(Coincheck)は、ウォレットとの間でビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の移動ができるので、便利な取引所になるでしょう。
コインチェックとLedgerを利用した送金、入金方法については、以下で詳しく解説しております。
方法2:別アドレスへ資産を移動する
こちらは、少し複雑な方法になるため注意が必要です。
ますは、メタマスク(MetaMask)などのウォレットを作成します。
ハードウェアウォレット内の資産を一度メタマスクに移動させます。
ハードウェアウォレットの初期化を行い、初期設定をして新たなアドレスを作ります。
最後に、メタマスクからハードウェアウォレットに資産を移動します。
チェーン及びネットワークの間違いなどが発生することがあるので、初心者にはおすすめできない方法です。
違うチェーンやネットワークに送金してしまうと資産を失ってしまうので注意してください。
初心者で仕組みが分からない、不安な方は次に紹介する「方法3」が最も簡単です。
方法3:予備のハードウェアウォレットへ資産を移動する
この方法が一番シンプルで手順が少ないので安全だと言えます。
まずは、ハードウェアウォレットを2個用意します。
リカバリーフレーズで復元したハードウェアウォレットから、もう一つの予備のハードウェアウォレットに仮想通貨やNFTを送金するだけで完結します。
安全面や送金ミスしてしまうリスクを考えると、この方法3がベストなのです。
万が一に備えて、2個〜3個など予備のハードウェアウォレットを購入しておくと安心です。
故障・盗難に備えて予備のハードウォレットを用意しておこう!
故障や盗難は、突然に起こってしまうかもしれません。
そんな時に、メインとは別に1個〜3個ほど予備のハードウェアウォレットを持っておくと安心です。
その理由は、以下となります。
購入から届くまでに時間がかかる
ハードウェアウォレットが故障、盗難に遭ってしまったら自分の資産が不安になりますよね。
1日でも早く資産を取り戻したい、確認したいという気持ちになるのも理解できます。
手元に、予備のハードウォレットがあれば、自分のウォレットに入っている仮想通貨やNFTをすぐに取り戻すことができるので安心です。
ちなみに、私はNFTや仮想通貨によって資産を複数のウォレットに分けているので、予備も含めて5つものハードウェアウォレットを持っています。
品薄になることがある
過去にハードウェアウォレットの需要が増加して、多くの購入者や転売ヤーが大量にウォレット購入したことで品薄で購入できない、届くまでにかなりの時間がかかるということがありました。
取引所がハッキング被害にあったり、仮想通貨がバブル相場になったりと品薄になる原因は様々です。
今後もそういったことが発生する可能性があるので、余分に1個や2個など購入しておくのがおすすめです。
偽物を購入してしまうことも
あまり知られていないですが、実はハードウェアウォレットには、偽物が出回っています。
届くまでに時間がかかるからと、他で販売しているショップはないかと検索してしまうことがあります。
オークションサイト(ヤフオクなど)、フリマサイト(メルカリ)、ebayや楽天市場などのオンラインショップでも偽物が出回っている危険性があります。ヨドバシのような家電量販店でもすり替えの危険性が潜んでいます。
公式サイトでない通販および、ショッピングサイトから偽物を購入してしまうと、ウォレット内の資産を盗まれてしまう危険性があるのです。
必ず公式サイトから購入するようにしてください。
続いて、日本や世界で人気のあるハードウェアウォレットを紹介します。
人気のハードウェアウォレット1:Ledger(レジャー)
ウォレット | Ledger(レジャー) |
国 | フランス |
ラインナップ | ・Ledger Flex ・Ledger Stax ・Ledger Nano X ・Ledger Nano S Plus |
価格帯 | 約¥13,499 〜 約¥68,299 |
対応通貨数 | 5,500種類以上 (ERC20トークン含む) |
対応スマホ OS | ・iPhone(Flex、Stax、X) ・Android ・iOS(Flex、Stax、X) ・Windows ・macOS ・Linux |
日本語サポート | ◯ |
購入場所 | 公式サイト |
・5500種類以上もの仮想通貨に対応
・ステーキングができる
・購入時の日本語サポート対応
Ledger(レジャー)は、フランスに拠点を置くハードウェアウォレットの会社です。
iPhoneに対応しているということもあり日本ユーザーからは、人気のあるウォレットとなっています。iPhone対応の機種は、Ledger Flex、Stax、Nano Xとなっています。
5,500種類以上ものコインに対応しています。
タッチパネル対応で大きな画面で見やすいLedger Stax(レジャースタックス)も人気です。
ビットコイン、イーサリアム、リップルといったコインだけでなく、ソラナやドージコイン、柴犬コインというようなアルトコインの管理ができます。
そのほか、ステーキングサービスも利用できます。年利約2%〜20%を超える報酬を受け取ることができます。
購入画面では、日本語サポートもあるので英語が苦手な方でも安心です。
他のウォレットにはない様々なツールが利用できるのは、Ledger(レジャー)だけと言えるでしょう。
人気のハードウェアウォレット2:TREZOR(トレザー)
ウォレット | TREZOR(トレザー) |
国 | チェコ |
ラインナップ | ・Trezor Safe 5 ・Trezor Safe 3 ・Trezor Model One ・Trezor Model T |
価格帯 | 約¥7,500 〜 約¥28,000 |
対応通貨数 | 1,400種類以上 (ERC20トークン含む) |
対応スマホ OS | ・Android(全モデル) ・Mac ・Windows ・Linux(x86_64) ・Linux(arm64) ・Android |
日本語サポート | 非対応 |
購入場所 | 公式サイト |
・シンプルな操作性で初心者にも安心
・iPhoneは、非対応なので要注意
TREZOR(トレザー)は、チェコに拠点を置くハードウェアウォレットの会社です。
創業者である、Slush氏とStick氏が世界初のビットコインハードウェアウォレットを作成したことでも有名です。
コスパが良いウォレットの取扱があり、費用が抑えられます。
操作性がシンプルで初心者にも安心して使えるウォレットです。
日本語サポートには、非対応ですが当ブログでTREZORウォレットの買い方も解説しています。
ただし、iPhoneには非対応なのでiOS端末を利用している方は、Ledger(レジャー)のウォレットを購入することになるでしょう。
ハードウェアウォレットが壊れたら・盗まれたらまとめ
最後にハードウェアウォレットが「壊れたら・盗まれたら」どのように対処すればいいのかまとめておきます。
困った時には、何度もこの記事を見返しておきましょう。
・リカバリーフレーズさえあれば保有している仮想通貨やNFTは復元できる
・予備のハードウェアウォレットを2〜3個持っておくと安心
・人気のウォレットは、Ledger(レジャー)もしくは、TREZOR(トレザー)
ハードウェアウォレットが壊れたり、盗まれてしまったとしても資産は、ブロックチェーン上に存在するため安全に保たれています。
ウォレットが手元からなくなったからといって資産を取り戻せないということはないのです。
Ledger(レジャー)もしくは、TREZOR(トレザー)の初期設定をする際に、リカバリーフレーズが生成されます。このフレーズさえ持っていれば、いつでも簡単に保有している仮想通貨やNFTを復元できるのです。
ハードウェアウォレットの購入から到着までに2〜3週間ほどかかることがあるので、予備として2〜3個ウォレットを持っておくことをおすすめします。
ウォレット内の仮想通貨を売却する際には、取引所の口座も必須です。
コインチェック(Coincheck)では、Ledger(レジャー)やTREZOR(トレザー)間で仮想通貨の送金、受信に対応しているので、開設しておくと便利でしょう。