仮想通貨を管理するための新たなハードウェアウォレット、Ledger Stax(レジャー・スタックス)とLedger Flex(レジャー・フレックス)が発売されました。
どちらも高性能なウォレットで、iPhoneにも対応していることからも便利に活用できるようになりました。
この記事では、Ledger StaxとLedger Flexのどっちを購入すべきか悩んでいる方に向けて、それぞれ項目に分けて比較していきます。
どちらが自分に適したおすすめのウォレットなのか?選び方なども紹介しているので、最後まで読んでみてください。
また、Ledgerウォレットを使うには「Coincheck(コインチェック)」といった仮想通貨取引所の口座開設が必須となります。
取引所口座を持っていなければ、Ledger Stax、Ledger Flexともに利用することができません。
まずは、Coincheckの公式サイトにアクセスして、取引所を利用するための環境も同時に整えておくのがおすすめです。
取引所口座を開設したら、早速Ledgerウォレットを選んでいきましょう。
Ledgerウォレットには、Ledger Stax、Ledger Flex、Ledger Nano X、Ledger Nano S Plusの4種類があります。
その中で、今回比較する製品は新機種である以下の2機種となります。
・Ledger Flex
Ledgerの選ぶポイントをしっかり押さえてから、購入を進めていくのがおすすめです。
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:価格
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:スペック
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:対応している仮想通貨の種類
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:ディスプレイ
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:サイズ
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:操作性
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:セキュリティ
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:対応OSとスマートフォン
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:カラーバリエーション
- Ledger StaxとLedger Flexを比較:複数ウォレットで管理
- Ledgerウォレットの選び方、おすすめウォレット早見表まとめ
Ledger StaxとLedger Flexを比較:価格
まずは、価格を比較してみます。
それぞれ、大きく価格が異なるので必ずチェックしておきましょう。以下の表をご覧ください。
Ledgerのモデル | Ledger Stax | Ledger Flex |
価格 | $399 | $249 |
Ledger Staxは、$399です。
Apple製品のiPodの制作を主導したTony Fadell(トニー・ファデル)氏が携わったことでも話題になりました。
Ledger Flexは、$249となっています。
$150の差があります。
価格重視の方は、Ledger Flexを選ぶのがおすすめです。
ただし、Ledger Staxにもチェックしておくべき特徴や魅力があります。
購入前には、スペックや利便性などもしっかりと確認して、自分に適したウォレットを見つけてみてください。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:スペック
Ledger StaxとLedger Flexのスペックは、次のようになります。
項目 | Ledger Stax | Ledger Flex |
画面サイズ | 3.7インチ | 2.84インチ |
本体サイズ | 高さ:85mm 幅:54mm 厚み:6mm | 高さ:78.4mm 幅:56.5mm 厚み:7.7mm |
重さ | 45.2 g | 57.5 g |
操作方法 | タッチパネル式 | タッチパネル式 |
セキュリティ | ・PINコード ・Ledger Security Key | ・PINコード ・Ledger Security Key |
復元方法 | 24単語リカバリーフレーズ | 24単語リカバリーフレーズ |
チップ | ST33K1M5 | ST33K1M5 |
チップ認証 | CC EAL6+ | CC EAL6+ |
USB | USB-C | USB-C |
Bluetooth | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ |
バッテリー | あり | あり |
充電方法 | ・USB充電 ・ワイヤレス充電Qi | USB充電 |
付属品 | ・Ledger Stax ・マグネットシールド USB-Cケーブル ・リカバリーシート ・Ledger Staxガイド | Ledger Flex ・USB-Cケーブル ・リカバリーシート ・Ledger Flexガイド |
対応OS | ・Windows ・mscOS ・Linux ・Android ・iOS | ・Windows ・mscOS ・Linux ・Android ・iOS |
対応スマホ | ・iPhone ・Android | ・iPhone ・Android |
カラー | ・ブラック | ・グラファイト ・BTCオレンジ |
スペックで異なる点は、Ledger Staxがワイヤレス充電Qiに対応していることです。
最大10ワットのワイヤレス充電は、別途販売されているBelkin Boost Charge(ベルキン・ブーストチャージ)の上にウォレット本体を乗せることで急速充電することができます。
その他、Staxには手帳型のマグネットシールドカバーが付属しています。
色はブラックのみですが、Ledger Flexは、グラファイトに加え、BTCオレンジが販売されています。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:対応している仮想通貨の種類
Ledgerウォレットには、対応・非対応の仮想通貨があります。
一部分ですが、以下にまとめてみました。日本でも、よく知られているコインを一覧にしています。
仮想通貨対応一覧 | Ledger Stax | Ledger Flex |
Bitcoin(BTC) | ○ | ○ |
Ethereum(ETH) | ○ | ○ |
Tether(USDT) | ○ | ○ |
BNB | ○ | ○ |
USD Coin(USDC) | ○ | ○ |
XRP | ○ | ○ |
Solana(SOL) | ○ | ○ |
NEM(XEM) | × | × |
Cardano(ADA) | ○ | ○ |
Dogecoin(DOGE) | ○ | ○ |
Polygon(MATIC) | ○ | ○ |
Polkadot(DOT) | ○ | ○ |
Litecoin(LTC) | ○ | ○ |
Binance USD(BUSD) | ○ | ○ |
柴犬コイン(SHIB) | ○ | ○ |
Avalanche(AVAX) | ○ | ○ |
Chainlink(LINK) | ○ | ○ |
Lisk(LSK) | × | × |
Ethereum Classic (ETC) | ○ | ○ |
Stellar(XLM) | ○ | ○ |
Bitcoin Cash(BCH) | ○ | ○ |
Ape Coin(APE) | ○ | ○ |
Arbitrum(ARB) | ○ | ○ |
EOS | ○ | ○ |
IOST | × | × |
The Sandbox(SAND) | ○ | ○ |
Axie Infinity(AXS) | ○ | ○ |
Enjin Coin(ENJ) | ○ | ○ |
Basic Attention Token (BAT) | ○ | ○ |
JasmyCoin(JASMY) | × | × |
Astar(ASTR) | × | × |
Tron(TRX) | ○ | ○ |
XinFin -ERC20 (XDCE) | ○ | ○ |
LUNC | × | × |
Symbol(XYM) | × | × |
上記は、重要部分を一部抜粋しています。
Ledger Stax、Ledger Flexのどちらも対応・非対応コインは同じです。
ERC20やBSC20トークン、NFTなどを含めると5,500種類以上に対応しています。
対応していないコインでもLedgerとMetaMask(メタマスク)やそのほか、Station Wallet(ステーションウォレット)などの外部ウォレットに接続することでTerra Classic(LUNC)やTerra(LUNA)なども管理することができます。
こういった点がLedger社のウォレットで優れているところです。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:ディスプレイ
見やすさを重視するならば、こちらの項目でどちらを購入すればいいのか一目瞭然です。
スペック | Ledger Stax | Ledger Flex |
ディスプレイ | 3.7インチ | 2.84インチ |
画面の仕様 | 湾曲型E Ink | E Ink |
表示色 | 16階調(白黒) | 16階調(白黒) |
タッチパネル | ○ | ○ |
解像度 | 400 x 672 px | – |
Ledger Staxは、3.7インチという大画面です。
本体全体がタッチパネルとなっています。
従来のLedger Nanoと比較すると格段に文字が大きくなっているので、とても見やすくなりました。
トランザクション内容の見間違いもなくなるためセキュリティの安全性も高まります。
Staxは、革新的なデザインで本体が側面にかけて湾曲しており、サイド部分もディスプレイになっています。
その部分に、自分の名前を表示させることやバッテリー残量を確認することができます。
Ledger Flexでは、画面が2.84インチと少し小さめです。
本体の下部分に金属部分があるデザインとなっているため、本体全体が画面にはなっていません。
文字表示は、16段調グレースケールで白黒のE Inkが採用されています。
E Inkは、白黒で表示される文字で電子ペーパーなどで利用されています。わかりやすい例で言うと、電子書籍であるKindle(キンドル)でもEインク技術が使われています。
ディスプレイの大きさで選ぶ場合は、Ledger Staxの方が見やすいのでおすすめでしょう。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:サイズ
Ledger StaxとLedger Flexのサイズも見ておきましょう。
高さ、幅、厚み、重さで比較しています。
スペック | Ledger Stax | Ledger Flex |
サイズ | 高さ:85mm 幅:54mm 厚み:6mm | 高さ:78.4mm 幅:56.5mm 厚み:7.7mm |
重さ | 45.2 g | 57.5 g |
高さは、Ledger Staxが大きいです。
Ledger Staxのサイズを分かりやすく説明すると、クレジットカードと同じ大きさです。
幅や厚みが抑えられているため、手に馴染む持ちやすいサイズとなっています。
重さもStaxの方が少し軽いです。
Ledger Flexは、非常にコンパクトなサイズとなっています。
手のひらに収まるくらいの大きさです。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:操作性
2種類の操作性を比較すると以下のようになります。
項目 | Ledger Stax | Ledger Flex |
操作方法 | タッチパネル式 | タッチパネル式 |
USB | Type-C | Type-C |
Bluetooth | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ |
バッテリー | あり | あり |
充電方法 | ・USB充電 ・ワイヤレス充電Qi | ・USB充電 |
ワイヤレス充電 | ○ | – |
バッテリーが内蔵したことによって、いつどこでも暗号資産の管理ができるようになりました。
将来的には、ウォレット一つでショッピングやサービスなどの決済ができるようになるのかもしれません。
操作方式
今回の新モデルのLedger StaxとLedger Flexの2機種に、タッチパネルが採用されました。
Ledger Nano S PlusやNano Xでは、2ボタン式でした。
タッチパネルが搭載されたというのは、最も便利になった機能だと言えます。
従来モデルでは、文字を入力する際に、何度もボタンを押さなければならなかったのです。
そのために設定やログイン、トランザクションの署名、復元をするときに、ストレスになってしまいます。
Ledger StaxやFlexでは、ボタン式からタッチパネル仕様に変わったことで、iPhoneやAndroidスマホのように画面を指でタッチして簡単に操作ができます。
ログインや文字入力やトランザクションの承認が格段に快適になりました。
接続方法
USB Type-Cケーブルを使ってパソコンに接続することができます。
さらに、Bluetooth5.2やタッチで接続できるNFCにも対応しています。
そのため、iPhoneやiPad、Androidのスマートフォンへ簡単に接続することができます。
USB端子
付属のUSBケーブルは、どちらもType-C to Type-Cが使われています。
ただし、パソコン側に接続する際は、USB部分がType-Aとなっていることがあるかもしれません。
その場合には別途、変換アクセサリーを用意してください。
「Ledger純正のLedger OTGキット」もしくは、「USB Type-C to Type-A変換アダプター」が必要です。
最新のWindowsやMacBook ProやAirは、USB端子部分がタイプCになっている方は、問題ないです。
充電方法
Ledger Stax、Ledger FlexのどちらもUSBケーブルでの充電に対応しています。
付属のUSB-CケーブルをパソコンやACアダプターに接続することで充電ができます。
大きな違いとして、Ledger Staxには、ワイヤレス充電Qi機能がついています。
ワイヤレス充電Qiとは、専用の充電台にウォレット本体を乗せるだけで充電ができる機能です。
最大10ワットの急速ワイヤレス充電を行うには、Belkin Boost Charge(ベルキン・ブーストチャージ)が必要となります。
煩わしいケーブルの抜き差しや断線の防止にもなるでしょう。
置くだけで充電ができるのは、利便性だけでなく部屋にあるだけでも見た目がおしゃれでいいですね。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:セキュリティ
Ledger StaxとLedger Flexのセキュリティに関しては、次のようになります。
項目 | Ledger Stax | Ledger Flex |
セキュリティ | ・PINコード ・Ledger Security Key | ・PINコード ・Ledger Security Key |
復元方法 | 24単語リカバリーフレーズ | 24単語リカバリーフレーズ |
チップ | ST33K1M5 | ST33K1M5 |
チップ認証 | CC EAL6+ | CC EAL6+ |
セキュリティは、PINコードとLedger Security Keyによってウォレットが守られます。
PINコードは、4桁〜8桁の数字を設定することでデバイスにログインやトランザクションの署名ができるようになります。
さらに、Ledger Security Keyを利用することで、iPhoneやアンドロイドにLedgerウォレットを近づけることでウォレットの解除ができるようになります。
これにより、PINコードの入力を省略できます。加えて、スマホ本体とパスコード(パスワード)とウォレット本体の両方がなければ資産にアクセスできないので、ハッキング対策にもなるのです。
復元方法では、24単語のリカバリーシードを活用します。
24単語のリカバリーシードおよび、秘密のリカバリーフレーズは、正しい保管方法を行うことが必須です。
こちらを失ってしまうと資産を取り戻せなくなるので厳重に管理してください。
以下の記事では、安全に保管する方法について解説しています。必ずチェックしておきましょう。
チップ認証は、双方ともにCC EAL6+が適応されています。
こちらは、重大なセキュリティリスクに対する高い価値を表しています。
資産を保護するため、国際標準規格の保証レベルEAL6+認証を取得しています。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:対応OSとスマートフォン
Ledger StaxとLedger Flexのどちらも、対応OSや利用できるスマートフォンは同じです。
デバイス | Ledger Stax | Ledger Flex |
PC | ・Windows ・mscOS ・Linux ・Android ・iOS | ・Windows ・mscOS ・Linux ・Android ・iOS |
スマホ | ・iPhone ・Android | ・iPhone ・Android |
Ledgerウォレットを利用するには、Ledger Live(レジャー・ライヴ)というアプリケーションをパソコンにダウンロードすることが必須となります。
Ledger Staxでは、QRコードが表示できるため、そちらをスマートフォンで読み取りすることでセットアップできます。
Ledger Liveを利用して初期設定を行い、ポートフォリオの確認、暗号資産の送金や受け取り、トレード、ステーキング等ができるようになります。
Bluetoothにも対応しているため、iPhoneやAndroid、タブレットなどにも対応しています。
スマホがあれば、どこでも利用できるというのが便利ですね。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:カラーバリエーション
Ledgerウォレットは、シンプルなデザインが特徴となっているため、カラー展開は多くありません。
以下が全バリエーションとなっています。
Ledger Staxは、ブラックのみとなっています。
ただし、本体の待受画面をNFTや自分の好きな画像にカスタマイズすることができます。Flexも同様のことができます。
Ledger Flexは、高級感のあるグラファイト(Graphite)とビットコインをモチーフにしたBTCオレンジの2種類です。
Ledger StaxとLedger Flexを比較:複数ウォレットで管理
仮想通貨は、2〜3個など複数のハードウェアウォレットを購入して管理している方も少なくありません。
複数ウォレットを持つ理由として「仮想通貨保管専用、NFT専用、頻繁に取引する用」などと資産を分散しておくことでハッキング対策となるからです。
もし、資産をまとめていた場合、その一つがハッキングされてしえば全ての資産を失うことになります。
そのために、資産を分けておくことが重要なのです。
Ledger Staxには、マグネットが付いているためLedger Staxを2台持っていたら、お互いをくっつけて保管することができます。
Ledger Flexには、磁石が付いていないので、2台を無くさないように管理しなければいけません。
そういった点からもLedger Staxはまとめて磁石でくっつけて保管できるので、無くしてしまう心配がないでしょう。
その他にも、Ledger Staxは、ウォレットの側面に文字を表示できるので「For Crypto」や「NFT only」「Bitcoin only」などと用途別に文字を設定しておけば、一目見て何のためのウォレットなのかが分かります。
管理をより簡単にするならば、Ledger Staxがおすすめです。
Ledgerウォレットの選び方、おすすめウォレット早見表まとめ
ここまで見てきて、Ledger Staxもしくは、Ledger Flexのどちらを購入するのか決められましたか?
まだ悩んでいるという方は、以下のポイントを押さえておくと、簡単に決められるかと思います。
・大画面で見やすい方がいい
・ワイヤレス充電Qiを利用したい
・本体の側面に文字を表示したい
・NFTを待受にしたい
・マグネット保護カバーが付属
・本体の色を選びたい
また、Ledgerウォレットを使うには「Coincheck(コインチェック)」といった仮想通貨取引所の口座開設が必須となります。
取引所口座を持っていなければ、Ledger Stax、Ledger Flexともに利用することができません。
まずは、Coincheckの公式サイトにアクセスして、取引所を利用するための環境も同時に整えておくのがおすすめです。
Coincheck(コインチェック)の口座が開設できたら、早速Ledgerのハードウェアウォレットを利用してみましょう!