仮想通貨には、さまざまな特徴を持ったコインが存在します。
その中でも私自身、特に注目してるのがBurn(バーン)されるコイン(デフレーションコイン)です。
今回の記事では、Burnされる仮想通貨になぜ注目をしているのか、将来どのような影響があるのかについて考察していきます。
仮想通貨のBurn(バーン)とは?
仮想通貨界で呼ばれるBURN(バーン)とは、コインやトークンを今後、二度と利用できないものにすることを言います。
日本語に訳すとBurnは、焼却という意味です。
また、Burnされるメカニズムを持ったコインのことをデフレーションコイン(Deflationary Coin)やデフレーショントークン(Deflationary Token)などと言います。
BURNには、さまざまな定義があります。
一般的には、秘密鍵やリカバリーフレーズを誰も知らないBURN専用のアドレスに送金されることで、この先、一生そのコインを利用できないようにします。
これが、完全なるBURNの仕方です。
以下が、BURNアドレスとなっています。
0x000000000000000000000000000000000000dEaD
Burnには、他にも様々な方法で行われることがあります。
以下がその一例です。
・リカバリーフレーズの紛失
・Burnアドレスに送金
・人が亡くなってしまう
それぞれの項目について詳しく解説していきます。
Burnメカニズムを持ったコイン
仮想通貨には、Burn(バーン)される仕組みを持ったものが多数存在します。
Burnは、売買および各トランザクション毎にコインが減らされていくメカニズムが組み込まれています。
このコインを別名、デフレーションコイン(トークン)と呼びます。
この仕組みを持ったコインは、長期間かけて世界に流通する枚数を減少させていきます。
リカバリーフレーズの紛失
ビットコインやその他のコインなどをウォレットで管理する場合、リカバリーフレーズというものの保管が重要になります。
仮想通貨をMetaMask(メタマスク)やLedger Nanoなどのハードウェアウォレットで管理するには、リカバリーフレーズのバックアップが必要です。
このリカバリーフレーズを紛失してしまうと、ウォレット内に入っている通貨は、一生引き出せなくなってしまいます。
引き出せなるということは、実質的なBurnということになるのです。
こうしたトラブルは、定期的に発生しており、循環供給枚数が日々減らされています。
そうした問題を発生させないためにも、リカバリーフレーズを適切に保管することを覚えておきましょう。
それについては、以下の記事で詳しく解説しております。併せてチェックしてください。
Burnアドレスに送金
自分からBurnアドレスに送金する作業を行なっている人もいます。
そのプロジェクトの応援であったり、寄付をする代わりにBurnをしようと考える人がいるかもしれません。
お金は、国などに寄付をする人もいますが、仮想通貨に精通している人は、将来のコインやプロジェクトに貢献するためにBurnする人も少なからずいます。
Terra Classic(LUNC)のような強いコミュニティであれば、LUNCをステーキングしている人やバリデーターを運営している人でも積極的にBurnアドレスに送金して貢献していることもあります。
人が亡くなってしまう
最後に、このようなことが起こってしまうことは悲しいですが、人が亡くなってしまうこともコインのBurnとなります。
例えば、一人暮らしで暗号資産を引き継ぐ人がいなかったり、様々な理由で亡くなってしまうこともあるかもしれません。
あまりよくない言い方かもしれませんが、こういった事例も事実としてあるわけです。
続いて、Burnの仕組みをさらに理解するためにも総供給量と循環供給量について知っておく必要があります。
総供給量と循環供給量について
多くの仮想通貨には、総供給量と循環供給量という言葉があります。
総供給量は、そのコイン全体の枚数を示しており、これ以上増えることはありません。(ミント(発行)メカニズムを持つ仮想通貨は、含みません。)
そして、循環供給量は、世の中に出回って保有、取引されている枚数です。
総供給量は、Burnされたコインも含んでいます。一方で循環供給枚数には、Burnされたコインを除いた枚数を示しています。
仮想通貨のBurnは、どんか意味がある?
Burnは、循環供給枚数を減らすことでコインの希少価値を上げるために行われるプロジェクトです。
近年、金(ゴールド)の価格が高騰していることが話題になっています。世界情勢の悪化など様々な事象によって価値が上昇しているようです。
しかしながら、金の価格高騰の理由はこれだけではありません。金は、世界に存在する量が非常に少ないからこそ価値があるのです。
限りがあるからこそ、価値があるのです。
仮想通貨も同じように、世の中に存在する枚数が減っていくことで金と同じように価値が上がっていくことが考えられます。
99%Burnを目指す仮想通貨存在する?
プロジェクトによっては、100%あるうちの99%のBurnを目指すコインも存在します。
循環供給枚数が1%になれば、世の中には、ほぼ全てのコインが消滅したことになります。
これにより価格が大きく上昇することが期待できます。
99%Burnは、達成できるのか?
私自身、もともとBurnトークンには、期待しており将来性のあるプロジェクトだと考えています。
99%Burnができる可能性は決して0ではないと思っています。
すでに60%、70%以上Burnされているトークンもあります。
しかしながら、そういったコインは、長期運営がされていない放棄されてしまったものがほとんどで価格高騰に至らなかったケースがほとんどです。
プロジェクトが継続される、かつBurnが進むことで将来的に99%Burnが達成できることも夢ではありません。
しかしながら、40年、50年など時間がかかることでしょう。
Burnが進むのは、いいことなのか?
Burnが70%、80%、90%と増加すると価格はどうなるのでしょうか?
一つには、コインの希少価値が上がることで相場にも大きな影響を与える可能性があります。それはいい意味でも悪い意味でもです。
所有者が分散されていないコイン(すなわち一所有者に集中している場合)には、一気に売られてしまうと価格が暴落してしまいます。
それによって流動性プールがなくなってしまいます。プールが十分でないコインは、プロジェクトが失敗に終わってしまうこともあるでしょう。
しかしながら、保有者が分散されている場合には、価格が落ちにくいという強さを持つかもしれません。価格が少し落ちても新たな投資家が入ってくることでさらに分散されることが期待できます。
コインが分散されるには、非常に長い期間を要するため数十年以上かかることもあります。
Burnは、価格に影響を与えるのか?
仮想通貨によっては、Burnが価格に大きな影響を与える可能性は十分にあります。
現時点で99%Burnで成功した事例はないのかもしれません。
しかしながら今後、価格が大きく高騰する潜在的に将来性を持ったコインがいくつかあると思っています。
コインは、長期間かけてBurnされると効果が大きい
コインは、一気にBurnされるよりも徐々に循環供給枚数が減った方が良いと考えています。
一気にBurnされる場合には、誰かがほとんどのコインを保有していることになるため元々そのコインの価格は高額であることがほとんどです。
例えば、先日ローンチしたHayCoin(HAY / ヘイコイン)では循環供給量の99.99%以上がBurnされました。
これは、ローンチ前にバーンされているので価格にあまり影響はありません。
すなわち、初期からそのコインを大量に保有していたプロジェクトや他の保有者にいたということです。
ローンチ当初からコインの循環供給枚数が少ないということは、もともとの価格が高くなっているはずです。
現にHayCoinのスタート時の価格は、約$10,000,000となっていました。
高いから買えないと思ってしまいがちですが、実際には、時価総額が大きいわけでありません。ただ、循環供給枚数が4枚と少ないだけなので、価値は他の新規プロジェクトと全く変わりません。
このHayCoinのように、一気にBurnされるのではなく徐々に、減らされていくコインの方が、将来的に大きく高騰することが期待できるのです。
数年から数十年単位で循環供給枚数が減っていくので、価格も少しずつ上昇していく可能性があるでしょう。
本当に成功できるコインであれば、最初のうちはそのBurnの価値に影響がないことが多いです。
しかし、一定数Burnが進み、ブルマーケット(上昇相場)になるとあまりボリュームがないのに、信じられないほどの価格高騰に発展することがあるのです。
何故このようなことが起こるかというと、そのコインの売りが枯れて、かつ循環供給枚数がかなり減ったもののその潜在的希少価値に気付かないことで、上昇相場に追いつけなくなるということです。
そこで、大きな買いが入ると、超ブルマーケットになります。
例として、発行枚数が少ない株を大きなファンドが大半を買い占めてしまい、そこで複数の投資家が気付き、一気に買われるとストップ高になるのと同じ減少が発生するのです。(仮想通貨にストップ高はないです。)
さらに分かりやすい例を言うと、過去にステーキングが行われているプロジェクトが大きく価格が上昇した仮想通貨の銘柄がありました。
例えば、LUNC(旧LUNA)では、ステーキングサービスが提供されています。ステーキングを開始して、しばらくして資金を売りたくなった時にステーキングの解除を行う必要があります。
ただ、これには、21日間という期間がロックされます。このロック期間を過ぎなければ、通貨を引き出すことができないのです。
これを違う視点から考えてみましょう。
もしも、総供給量の50%がロックされていた場合は、実質的に50%分が一時的にBurnされているのと同じ現象が発生するのです。
特に、上昇相場では楽観的になるためステーキングで報酬を増やそうとする人が増加します。
ロックされることで、一時的ではありますが循環供給枚数が減ったことになり、一気に価格が上昇していきます。
仮に、総供給量の90%がステーキングに入っていたらどうなるのかは、察しの通りでしょう。
Burnが行われている仮想通貨一覧
それでは、現在長期プロジェクトとしてバーンが行われている仮想通貨をいくつか紹介します。
・Terra Classic(LUNC)
これらは、一例ですが数年から数十年かけて将来注目されそうなプロジェクトです。(あくまでもプロジェクトが継続されること前提です。)
ビットコインに関しては、長年の歴史があることと、個人がBurnしている背景があることで一覧として入れました。
もし、30年、40年とプロジェクトが継続されていくのならば、現在の価格から1000倍や10000倍といったコインが今後出てくる可能性があると思っています。
当ブログでも柴犬コイン(SHIB)やビットコイン(Bitcoin)に将来を期待しており、10年間柴犬コインを保有し続けるという記事を書いています。興味がある方は、ぜひご覧ください。
Burnという言葉が全く注目されていないからこそ、想像以上に大きく上昇するコインが出てくると見ています。
また、将来的に「Burn(バーン)プロジェクト」や「デフレーションコイン」といった言葉がトレンドになると考えられます。
そうなると、全てのデフレーションコインが注目されて価格が上がることでしょう。
先程紹介したコインリストは、定期的にバーンされていますが、その中でもさらに大量のコインがバーンされる仮想通貨が存在します。
ハイパーデフレーションコイン
ハイパーデフレーションコイン(Hyper Deflationary Coin)は、他のデフレーションコイン、およびデフレーショントークンと比較してさらに多くの仮想通貨がBurnされることを言います。
特徴として、売買や各トランザクションに対するTax(税金)が定められており、アクションが行われるたびにBurnされる仕組みです。
税金は、およそ10%以上となっています。
その税金である10%の一部、もしくは、全てがBurnされる仕組みです。
つまり取引に対して、10%課せられるので10万円分取引した場合には、1万円もの手数料が取られてしまうといったことになります。
先ほど紹介したコインですと、BabyDogeCoin(BABYDOGE)やRichQUACK(QUACK)が挙げられます。
この2つの仮想通貨は、購入時・売却時ともに10%以上の税金が課せられます。
BABYDOGEが、約10%TAX。QUACKが、約12%TAXとなっています。この一部がBurnされます。
こういった仕組みを持つコインが、ハイパーデフレーショントークンです。
税金が高いと売買されないと考えている方も多いですが、仮想通貨は需要と供給で成り立つので上昇相場ではあまり関係がありません。
Taxが高かろうと、コインの価値が上がれば、つい買いたくなってしまうのが人間の心理なのです。
最後に
今回の記事では、仮想通貨のBURN(バーン)とは、どのようなものなのかについて解説しました。
将来BURNコインのプロジェクトが注目される可能性がある理由は、以上となります。
私自身、長期間(数年から数十年)かけてBurnされるコインに注目をしており、現在の価格から1000倍や10000倍など将来的に信じられないほどの上昇を見せるプロジェクトが出てくると思っています。
Burnされるコインは、歴史が長ければ長いほど良いです。
そうしたコインが今後、どうなっていくのか楽しみです。