OpenSea(オープンシー)は、NFT購入や売却、自分で作成したアートを出品できる世界最大のマーケットプレイスです。
近年、NFTが話題となり今では個人の資産として保有する人も増えつつあります。
今回は、OpenSeaの使い方とNFTの買い方・出品方法をわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- OpenSeaの登録方法
- NFTの買い方
- NFTの出品方法
最初に、OpenSea(オープンシー)とは、一体どのようなものなのかについて説明します。
OpenSea(オープンシー)とは?
サイト名称 | OpenSea |
サイトアドレス | opensea.io |
対応ウォレット | ・MetaMask ・Trust Wallet(モバイル版) ・Ledger Nanoなど |
対応チェーン | ・Arbitrum ・Avalanche ・BNB Chain ・Ethereum ・Klaytn ・Optimism ・Polygon ・Solana |
決済方法 | 仮想通貨 |
決済対応通貨 | ・イーサリアム(ETH) ・バイナンスコイン(BNB) ・アバランチ(AVAX) ・ポリゴン(MATIC)など |
販売手数料 | 2.5%(売却されたら) |
クリエイター手数料 | 0.5〜10% |
OpenSeaは、NFTが取り扱われている世界で最も大きなマーケットプレイスです。
海外だけでなく、日本でもNFTを取引しているほとんどのユーザーは、このプラットフォームをメインで利用しています。
保有しているMetaMaskやLedgerウォレットなどからOpenSeaに接続するだけで、誰でもNFTの売り買い、作成・出品ができます。
MetaMaskウォレットについては、以下の記事をご参照ください。
・MetaMask(メタマスク)ウォレットとは?PC版とスマホで作成する方法
次に、NFTとはどのようなものなのかについて説明していきます。
NFTとは?
NFT(Non-Fungible Token)とは、「代替不可能なトークン」という意味です。NFTは、ブロックチェーンの技術が使われて作成されます。デジタルアートや音楽、ビデオ、暗号資産ゲームのキャラクター、アイテムなどの所有権を明確にするために用いられます。
それぞれのNFTは、ブロックチェーンに固有のアドレスやデータが書き込まれるため、偽造や改ざんが非常に困難なのです。
高価な価値で売買されているNFTが多いことから世界的に話題となり、資産として保有する人も増えています。個人だけでなく、アーティストや法人も事業としてNFTアートを作成して、出資者を募るなど、ビジネスとしても注目されています。
話題となっている一方で、長期的な投資となりうるものなのか、価値の不確実性といった意見も多く、否定的な意見も少なくありません。
取引を始める前に、まずは「OpenSeaの始め方」について簡単に流れを説明します。
OpenSeaの始め方
OpenSeaを始めるにあたって、準備すべきものがいくつかあります。
1.仮想通貨の取引所口座を開設する
2.イーサリアムを購入する
3.MetaMaskをダウンロード
4.イーサリアムをMetaMaskに送金する
1.取引所で口座開設する
OpenSeaでNFTを購入するには、イーサリアム(ETH)などの仮想通貨が必要です。
まずは、国内の取引所で口座を開設しましょう。
口座開設は、無料で行えます。
2.イーサリアムを購入する
開設した国内取引所で、イーサリアム(ETH)というコインを購入します。
この通貨が、OpenSeaでNFTを購入するための通貨となります。
3.MetaMaskをダウンロード
次にMetaMaskというウォレットをダウンロードします。
MetaMaskウォレットの作成方法は、とても簡単ですので早めに準備しておきましょう。
OpenSeaでNFTを売買するために、このウォレットが必須ツールとなります。
4.イーサリアムをMetaMaskに送金する
取引所で購入したイーサリアム(ETH)をMetaMaskに送金します。
こちらの詳細に関しても「OpenSeaでNFTを購入する方法」で、後ほど詳しく解説していきます
OpenSeaをはじめよう!
1〜4のステップを揃えれば、OpenSeaで取引する準備は完了です。
ここからは、さらに詳しくOpenSeaの使い方について解説していきます。
OpenSeaでNFTを購入する方法
OpenSeaでNFTを購入するには、以下のものを用意する必要があります。
用意するもの:
・仮想通貨取引所アカウント
・MetaMaskウォレット
・OpenSeaで決済対応の仮想通貨(イーサリアムなど)
仮想通貨取引所の口座を開設する
まず第一ステップとして、仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。
日本国内の取引所には、多数選択肢がありますが、「イーサリアム(ETH)」を取り扱っている場所を選んでください。
MetaMaskのアカウントを作成する
次に、MetaMask(メタマスク)というウォレットを作成してください。
MetaMaskウォレットの作成方法は、下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
・MetaMask(メタマスク)ウォレットとは?PC版とスマホで作成する方法
こちらもNFTを取引する上で、必須ツールとなります。
MetaMaskにイーサリアムを送金する
NFTを購入するには、イーサリアム(ETH)が必要です。
仮想通貨取引所からMetaMaskを送金します。
NFTの購入までの流れは、以下の通りです。
1.仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)を買う
2.MetaMaskのアドレスをコピー
3.取引所の出金画面にMetaMaskアドレスを貼り付け
4.MetaMaskにETHを送金
5.NFTを購入
MetaMaskにログイン
MetaMaskにパスワードを入力してログイン(ロックを解除)します。
MetaMaskのアドレスを表示する
アカウント名の右にある、「3つの点マーク」をクリックします。
タブにある、「アカウントの詳細」をクリックしましょう。
QRコードとMetaMaskのアドレスが表示されます。
QRコードの下にあるのが、アドレスです。
アドレスの隣にある四角いマークをクリックして「アドレスをコピー」してください。
このアドレスを取引所の出金画面に貼り付けます。
アドレスを取引所の出金・送付画面に貼り付ける
国内の取引所に暗号資産の「出金もしくは、送付」というボタンがありますので、そちらにMetaMaskのアドレスを貼り付けて送金します。
チェーンを間違えてしまい、資産を失ってしまうという事例が多発しているので、注意してください。
資産を移動する際は、必ず少額から試して着金するか確認してください。
OpenSeaにウォレットを接続する
OpenSea公式サイトにアクセスします。
右上の「Connect wallet」をクリックします。
接続するウォレットを選択
OpenSeaは、MetaMaskやLedger Nanoというハードウェアウォレットも対応しています。
NFTを長期保管する場合には、ハッキングから資産を守るためにもLedger Nanoがおすすめです。
Ledger Nanoの購入方法は、以下の記事にまとめています。ぜひ導入を検討してみましょう。
・Ledger Nanoを日本の正規代理店と海外公式サイトから購入する方法
この記事では、MetaMaskでOpenSeaに接続する方法を解説していきます。
OpenSeaに接続できない場合には、一度ブラウザの更新ボタンを押してみてください。
OpenSeaのアカウントを作成
「Accept and sign」をクリックします。
その後、署名をクリックするだけでOpenSeaのアカウント作成が完了します。
それでは、実際にNFTを購入してみます。
購入するNFTを選ぶ
OpenSeaから購入したいNFTを選んでください。
特にこれが良いというおすすめのNFTはございませんので、自分がいいと思ったものや将来性がありそうなものなど予算と相談して決めましょう。
販売されているNFTの見方
プラットフォームには、多くの文字や数字がありますが、その意味について説明します。
以下は、OpenSeaで販売されているTOP5のNFTです。
1.ランキング
現時点での取引量ランキングです。
上記のランキングですと、1位がBored Aple Yacht Club。2位がCryptoPunksとなっています。
ランキングは、取引量によって変動します。
2.コレクション名とバッジ
NFTアートのコレクション名を意味します。
右側の青いバッジは、検証済みアカウントという意味です。これは、一定の条件をクリアしたコレクションのみが申請できます。承認されると青いバッジが付与されます。
一例としては、75ETH以上のボリュームがあること、TwitterやInstagram、Discordが存在しているか、そのプロジェクトが稼働していること、実在しているかなどの条件を満たす必要があります。
認証されているということは、ある程度のボリュームがあるので、注目されていると判断ができます。
3.Floor PriceとVolume
Floor Price(フロアプライス)は、現在の最低価格を意味します。
Volume(ボリューム)は、現在の取引量を意味します。
4.現在の最低価格と決済可能通貨
左は、現在の最低価格となります。右側のETHは、決済通貨イーサリアム(ETH)です。ETHのみで決済ができます。
Bored Aple Yacht Clubの例ですと、最低価格が37.90ETH、日本円で1千万を超える価値になっています。(記事投稿時)
5.出品者なし
Floor Priceに何も表記のないCryptoPunks(クリプトパンクス)には、出品者が一人もいないということを表しています。
上記のことを理解しているだけでも、OpenSeaがさらに使いやすくなります。
さて、欲しいNFTコレクションが決まったら、実際に購入してみましょう。
NFTを購入する
NFTコレクションのページに移動します。
購入したいNFTにマウスのカーソルを合わせて、「Buy now」をクリックします。
ガス代に注意
MetaMaskで、以下の画面が開きます。
確認をクリックする前に、注意点があります。赤く囲んである「ガス(見積もり)」に注目してください。
ガス代とは?
ガス代(GAS fee)とは、イーサリアムチェーン上で取引ごとに徴収されるネットワーク手数料です。手数料は、ETHで徴収されます。ネットワーク手数料は、混み具合によって変動します。
上記の画像のように警告画面が表示されている場合には、手数料が高いという通知です。
数分から数日待つと、手数料は下がることがあります。タイミングを測って購入することをおすすめします。
左の「拒否」をクリックすると購入がキャンセルできます。手数料も支払われませんので、しばらくしてから再度購入してみてください。
1日待ってみたところ下のように手数料が、安くなりました。
「確認」をクリックすると購入が完了します。
確認ボタンが押せない
確認ボタンが押せない場合には、ウォレット内のイーサリアム(ETH)残高が不足していることが考えられます。
手数料分のイーサリアム(ETH)がMetaMaskに入っていないことが原因です。
取引する際は、前もってETHをいくらか余分に入金しておきましょう。
購入したNFTを確認する
OpenSeaのWebサイト、右上の丸いマークをクリックします。
少し下にスクロールすると、自分が購入したNFTが一覧とした表示されます。
続いて、購入したNFTを出品してみましょう。
OpenSeaでNFTを出品する方法
ここからは、購入したNFTを出品する方法を解説していきます。
早速、保有しているNFTをOpenSeaで出品してみます。
まずは、MetaMaskのロックを解除(ログイン)をしてください。
MetaMaskにログイン
ブラウザを起動して、MetaMaskにログインをします。
OpenSeaにウォレットを接続
OpenSeaのウェブサイトを開きます。
右上の「Connect Wallet」をクリックしてください。
接続するウォレットを選択
今回は、MetaMaskを使います。
一番上の「MetaMask」をクリックしましょう。
もし、MetaMaskがOpenSeaに接続されない場合には、ブラウザを更新してください。
売りたいNFTを選択する
OpenSeaの画面、右上の丸印をクリックします。
自分が持っているNFTコレクションが表示されます。
販売したいNFTにマウスを合わせて「販売用に出品」をクリックしてください。
価格や出品期間を決める
価格と出品期間を決めましょう。
クリエイター収益は、任意ですので0%でも設定は可能です。
出品前に手数料を確認しましょう。
OpenSea feeは、販売されたら徴収される手数料です。
「Total potencial earnings(販売されたら自分に入る収益)」を確認してください。
「出品する(Complete listing)」をクリックします。
OpenSeaでNFTを販売するための許可を行います。
ガス代を確認してください。
最後に確認をクリックすると出品が完了します。
出品したNFTが売却されると、MetaMaskウォレットへ自動的にETHが入金されます。
OpenSeaを利用する際の注意点
OpenSeaは、世界で利用されている最大のNFTマーケットプレイですが、注意しなければいけないこともいくつかあります。
GAS代(GAS fee)を確認する
ガス代(GAS fee)とは、イーサリアムチェーン上で取引ごとに徴収されるネットワーク手数料です。手数料は、ETHで徴収されます。ネットワーク手数料は、混み具合によって変動します。
NFTを購入する際、出品する際にガス代が徴収されます。
ガス代分のイーサリアム(ETH)がMetaMaskに入っていないと取引ができませんので、取引所から購入していくらか余分に送金しておきましょう。
手数料が高額になっているということもありますので、必ず確認してから取引を行うようにしてください。
購入した覚えのないNFT
購入した覚えのないNFTやトークンがウォレットへ送金、エアドロップされていることがあります。
そういったNFTは、詐欺の可能性が高いため絶対に出品など行わないようにしてください。
詐欺プロジェクトも存在する
一時的な資金を稼ぐためにNFTを作成する悪い人もいます。
そういったプロジェクトは、長期的な運営を目的にしていません。一定期間、運営をして自分たちのお金を集めたらウェブサイトやTwitterを削除してしまうといった事例も数多く存在します。
特に新規プロジェクトには、注意が必要です。
NFTが売れない原因
NFTが売れない原因には、いくつか考えられることがあります。
見直すことで売れやすくなる可能性があります。
価格設定が高すぎる
NFTはコレクションごとに相場があります。
例えば、相場が1ETHだとして、4ETHで出品していてもなかなか売れることはありません。
すぐに売却したい場合には、Floor Price(最安値)で出品することで販売機会が飛躍的にアップします。
仕入れ値と売上金、ガス代を考慮してうまく利益を出せるように価格を設定しましょう。
人気のないNFTを出品している
人気のないNFTを出品していても、注目されることはほとんどありません。
誰も興味をひかないコレクションは、10円、20円などで出品してもなかなか売れないのです。
安いからといって、人気のないNFTに手を出してしまうことにも注意が必要です。
売れやすいNFTの選び方
NFTには、売れやすいものと売れにくいものがあります。
なんでも高くなるというわけではありません。
現在では、NFTを売買して稼ぐ専業のビジネスも成り立っているようです。
そういった方が「売れやすいNFTアート」をどのように選んでいるのかについて、いくつか紹介します。
人気のあるNFT
全期間のボリュームを見て、TOP10のような人気NFTは、非常に売れやすいです。
人気のあるNFTを購入し、将来を見据えて資産として長期保有する人も少なくありません。
NFTは、ビットコインやイーサリアムとも連動しています。相場が上がればNFTも注目され、さらに価格が上昇することが一般的です。
トレンドにあるNFT
OpenSeaホームページのホーム画面に、Trending(トレンド)にあるNFTが時間ごとにランキングで表示されています。
現在、最も取引数の多いコレクションがピックアップされていますね。
こうしたNFTは、最安値で出せば瞬間的には売れやすい傾向にあります。
このような方法を利用して、短期間でNFT転売を行う人も数多くいます。
希少価値の高いNFT
発行枚数の少ないNFTは、希少価値が高くなりやすいです。
枚数が少ないということは、出品者も必然的に少なくなるので価格も高くなることが期待できるのです。
ただし、こちらも人気がなかったり、注目されていなければ売れにくいので注意が必要です。
過去話題になったNFT
過去、大きく話題になったNFTは、忘れた頃にブームが再燃することがあります。
例えば、ニュースに取り上げられた、SNSで話題になった、著名人が保有していたというようなNFTです。
そうした、忘れられているコレクションの中にもお宝NFTが隠れているのです。
人気になりそうなNFT
人気になりやすそうなNFTを探すことは非常に困難ですが、見つけられると大きな収益を上げられます。
話題にもあがっていなかったNFTは、数十円や数百円で購入することができます。
もし今後、大きく注目されれば、1ETHやそれ以上になることもあります。
将来性のあるコレクションを探すこともNFTの醍醐味だと言えるでしょう。
まとめ
今回は、OpenSea(オープンシー) の使い方|NFTの買い方と出品方法について解説しました。
NFTを購入する前に必ず準備すべきことがありましたね。もう一度見直しておきましょう。
では、OpenSeaを利用するにあたって必要なことをおさらいします。
1.取引所の開設
2.イーサリアム(ETH)を購入
3.MetaMaskを作る
4.イーサリアムをMetaMaskに送金
これから始めようと考えている方は、まず国内の取引所でイーサリアムを用意しましょう。
仮想通貨の取引所口座をまだお持ちでない方は、最初にやることは口座の開設です。
ここまで、準備ができればOpenSeaを利用できるようになります。
皆さんも、NFTを取引してみてはいかがでしょうか。