仮想通貨投資をする上で、気にしておく必要があるリスクの1つが「仮想通貨詐欺」に遭うことです。
もし仮想通貨を通して詐欺にあってしまった場合、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
今回は、仮想通貨詐欺で泣き寝入りしないための対処法や泣き寝入りしてしまった場合のリスクを詳しく解説します。
また、仮想通貨詐欺の基本的な情報や詐欺にあいやすい人の特徴も詳しく解説するので、最後までチェックしてみてください。
仮想通貨詐欺で泣き寝入りしないための対処法
はじめに、仮想通貨詐欺で泣き寝入りしないために、詐欺にあってしまってからの対処方法をチェックしていきましょう。
正しい知識を身につけておくことで、早期発見、解決に向かうこともあるのでしっかり覚えておきましょう。
まずは詐欺にあったと自覚を持つ
最も重要なことは、投資を行う限り誰もが詐欺の被害にあうリスクがあるということを知っておくことです。
なんとなく怪しいと思っても「まさか自分が詐欺にあうはずがない」と思い込むと、詐欺にあってしまったと自覚するのに時間がかかります。
自分が詐欺の被害にあっていると冷静に認識し、素早く気づくことで、被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。
詐欺被害について情報を集める
詐欺の手口やサインを知ることで自分がどのように騙されたのかを把握できるので、詐欺にあったと気づいたら情報を集めてみましょう。
また、詐欺被害に遭ってしまった際には、取引履歴や銀行の明細、ウェブサイト名など全てにおいて、スクリーンショットを撮影して証拠を残しておくことを忘れないでください。
同じような詐欺の事例を調べたり専門家に相談したりして、冷静に行動するのが被害を食い止めるために必要不可欠です。
自分を騙した詐欺師が他にもたくさんの人を騙していた場合、インターネットなどで情報が集まる可能性もあります。
まずは、わかっている情報を使って情報を集めてみるのが大切です。
弁護士や警察、国民生活センターなどに相談する
詐欺にあった場合は、すぐに弁護士や警察、国民生活センターなどの専門家に相談しましょう。
詐欺にあってパニックになってしまうと、人に打ち明けるのを尻込みしてしまう方もいるかもしれません。
しかし専門家に相談することで、適切な対応策を教えてもらえるので必ず相談するのをおすすめします。
一人で抱え込まず、なるべく早く専門家に相談するのがポイントです。
仮想通貨詐欺で泣き寝入りで発生するリスク
仮想通貨詐欺で泣き寝入りしてしまうと、さまざまなリスクが待っています。
詐欺を専門家に相談せずに自分で解決しようとするのは、たいへん危険です。以下のリスクを理解し、適切に対応するようにしましょう。
個人情報が流出する
仮想通貨詐欺に巻き込まれると、個人情報が悪用される可能性があります。
口座情報やクレジットカード情報、メールアドレスなどが詐欺師の手に渡ってしまうとどのように使われてしまうかわかりません。
仮想通貨詐欺では、個人情報を抜き取る目的のものが横行しているため、サイトやアプリを使うときには、まず疑いの目をもっておくのが大切です。
仮想通貨が不正に使われる
詐欺にあった仮想通貨は、犯罪に利用されるかもしれません。
何らかの方法で仮想通貨をだまし取られ、その仮想通貨で不正取引などをされてしまう可能性があります。
自分の仮想通貨が盗まれるだけでなく、その後犯罪などに使用される可能性があることを覚えておきましょう。
金融資産が盗まれる
仮想通貨の詐欺被害にあったことで、最悪の場合、保有している金融資産を全て失う可能性もあります。
個人情報を抜き取られることで、クレジットカード情報などを利用して高額の買い物をされたり銀行口座からお金を引き出されたりするかもしれません。
泣き寝入りしてしまうと二度と取り返しがつかなくなるので、被害額が返金される可能性が低くても専門家への相談は必ず行いましょう。
仮想通貨詐欺で泣き寝入りしてしまう原因
仮想通貨詐欺の被害にあったとき、なぜ泣き寝入りしてしまう人が多いのでしょうか。
以下に、泣き寝入りしてしまいがちな原因をご紹介します。
どこに相談していいかわからない
被害にあったとき、まずどこに相談すればいいのかわからない人が多いのが実情です。
警察や消費生活センター、弁護士などさまざまな選択肢がありますが、最も適した相談先がわからず尻込みしてしまい、1人で抱え込んでしまいます。
相談先がわからなくても、思い当たるところに相談することで、最適な相談先を教えてもらえます。まずは、思いついた相談先に話してみるのがおすすめです。
弁護士などに相談するお金がない
専門家に相談するには費用がかかるため、経済的な余裕がない人は相談をためらってしまいます。
しかし自分で解決しようとするもののなかなか上手くいかず、結局は諦めてしまうのが現状です。
費用がない場合でも無料で相談できる警察や国民生活センターがあるので、まずは話をしてみるのが大切です。
詐欺師の情報が少なく特定できない
被害にあった仮想通貨の取引履歴や送金記録などから、詐欺師の情報を特定するのが難しい場合があります。
詐欺師は自分の情報を表に出さずに、コソコソと行動しているものです。公に行動すると、悪事がバレてしまうからです。
詐欺の手口が巧妙であるほど、加害者を特定できずに泣き寝入りせざるを得なくなってしまいます。
自分1人では詐欺師の情報がわからなくても、専門家に相談することでわかることも出てくるかもしれません。
いずれにしても、まずは相談してみることが何よりも大切です。
仮想通貨詐欺はどのように起こる?
仮想通貨の詐欺手口には、さまざまなパターンがあります。
よくある詐欺の特徴を理解しておくことで、自分が巻き込まれるリスクを最小限に抑えられるでしょう。
ここからは、主な詐欺の手口をご紹介します。
偽のアプリや取引所を使わせる
偽のアプリや取引所を使わせて、個人情報などを抜き取る詐欺が横行しています。
詐欺師が運営する偽のアプリや取引所サイトにユーザーを誘導し、そこで個人情報や仮想通貨を不正に抜き取るのが特徴です。タスク詐欺なども横行している手口の一つです。
見た目が本物そっくりですが、URLの文字列がおかしかったりサイト内の文章に違和感があったりする場合もあるので、厳しい目で見分けるようにしましょう。
近年では、セミナーや芸能人、著名人などを勝手に利用して広告が出されていることがあります。そうしたものから、投資詐欺に引っかかってしまうことがあるようです。
基本的に、どのサイトも怪しいという目でチェックしておく方が安全です。
ポンジ・スキームを行う
仮想通貨詐欺のよくある手口の1つに、ポンジ・スキームがあります。
これは、アメリカの天才詐欺師チャールズ・ポンジが名前の由来になっている詐欺の手口です。
ポンジ・スキームは「ユーザーに出資を募り運用益を配当金として支払う」という内容で出資させ、最終的に仮想通貨をだまし取ります。
新しい出資者から受け取った仮想通貨を配当としてはじめに支払ってユーザーを信じさせ、最終的には出資金も戻らないケースが多いので、注意が必要です。
過去の事例として、新たなアルトコインの投資を積極的に募集していたり、課金制のブロックチェーンゲームでトークンを上場すると言って期待させて、継続できずサービスが終了ということもありました。
マッチングアプリを利用する
昨今では、マッチングアプリを使った仮想通貨詐欺も横行しています。
異性のプロフィールを使って、仮想通貨への投資を持ちかけます。最初は少額から始めて徐々に投資額を増やさせ、最終的には大金を騙し取るのが特徴です。
マッチングアプリで仲良くなると相手のことを疑う気持ちが薄れていくので、詐欺師がフレンドリーに接してきたら気づけない可能性も高いでしょう。
このように、仮想通貨の詐欺手口は巧妙化してきています。
常に頭の片隅で怪しくないか考えておくことや、どのような手口で詐欺が行われているかを知っておくことは、仮想通貨詐欺を回避するためにとても大切です。
仮想通貨詐欺にあいやすい人の特徴3選
仮想通貨の詐欺被害にあうリスクが高い人のタイプをご紹介します。
自分が当てはまると思った人は、より詐欺に注意するようにしてください。
仮想通貨投資の知識が不十分な人
仮想通貨の取引や投資の仕組みをよく理解していない人は、詐欺かどうか判断する知識が薄いため被害にあいやすくなります。
また、詐欺の手法やリスクを把握していないと、巧妙な詐欺に簡単に引っかかってしまうので注意しましょう。
仮想通貨投資を行うなら、基本的な投資の仕組みやよくある詐欺の手法を学んだ上で少額から始めるのがおすすめです。
だんだんと仕組みやリスクを実体験の中で把握できてくるので、そこから投資額の規模を増やしていくのが安心です。
ビットコインが少額から始めたいけど、「どこの取引所を利用すればいいのか分からない。」という方も多いです。
以下の記事では、8社の取引所を比較しております。合わせてチェックしておきましょう。
一気に高リターンを期待している人
「短期間で大金が稼げる」といった高収益を期待している人は、詐欺師に付け込まれやすいので注意しましょう。
「高リターン」を約束する投資話に飛びつき、結局は被害に遭うことになります。
基本的に投資の世界で「リスクゼロ(元本保証)」「ローリスクでハイリターンが得られる」という話はありません。
「出資してもらえたら必ず高額の配当金を出す」というような話はほとんど詐欺だと思っていいでしょう。
「うまい話には裏がある」ということをしっかりと認識しておくのが大切です。
自分は詐欺に合わないと信じている人
「自分は大丈夫」と思い込んでいる人は、警戒心が緩くなりがちです。
このような姿勢では、巧妙な詐欺に簡単に引っかかってしまう可能性があります。
投資をするということは、大なり小なりリスクを受け入れてリターンを得るということです。
自分だけは必ず成功する、自分だけは詐欺にあわない、ということはあり得ません。
常に「詐欺にあっていないか」「怪しい話ではないか」「自分も詐欺にあう可能性もある」ということを念頭に置いておくことで、詐欺にあう可能性を下げられるでしょう。
仮想通貨詐欺で泣き寝入りしないための弁護士の探し方
仮想通貨詐欺の被害にあってしまったら、なるべく早く専門家に相談するのが大切です。
とはいえ、弁護士なら誰でもいいかといえばそうではありません。適切な弁護士を見つけるのはなかなか大変なことです。
ですので、ここからは、仮想通貨詐欺で泣き寝入りしないための弁護士の探し方のポイントを3つご紹介していきます。
仮想通貨詐欺の解決実績が豊富
まずは、仮想通貨詐欺の解決事例が多数ある弁護士を探しましょう。
一般的な詐欺対応ではなく、仮想通貨特有の知識と経験があることで解決に近づけることができます。
弁護士を探すときに過去の実績を確認し、仮想通貨詐欺に対応した経験がある人を選ぶといいでしょう。
検索エンジンなどで「弁護士 仮想通貨詐欺」と検索すると、さまざまな弁護士が見つかるのでおすすめです。
仮想通貨詐欺の手口にも詳しい
仮想通貨を使った詐欺は、比較的新しい分野の犯罪です。ですので、弁護士によっては取引構造や詐欺の手口について、全く把握していない人もいるでしょう。
しっかりと仮想通貨詐欺を解決してもらうためには、仮想通貨の取引構造や詐欺の手口を深く理解していることが重要です。
最新の不正手段に詳しく、効果的な対策を立てられる弁護士を選ぶことで、満足のいく対応が期待できます。
無料相談で相性を確認する
弁護士を選ぶ際、実績や知識は重要なポイントですが、それと同じぐらい相性も大切です。
弁護士との相性や対応、相談に向き合う姿勢などは、無料相談を活用して確認することができます。
自分に合った弁護士を見つけられるよう、無料相談ができる事務所を複数あたって比較するのがよいでしょう。
仮想通貨詐欺にあってしまったと気づいたら、1人で思い悩まずにすぐに知識豊富な専門家に相談するのがおすすめです。
仮想通貨詐欺の実績がある弁護士なら過去にも同じような事例を持っているので、役立つアドバイスをしてもらえるでしょう。
万が一被害全てを取り戻すことができなくても、弁護士に相談すれば最悪の事態を食い止められる可能性が高まります。
仮想通貨詐欺で泣き寝入りしないために知識をつけよう
今回は、仮想通貨詐欺に泣き寝入りしないための対処法を詳しく紹介しました。
仮想通貨詐欺にあって泣き寝入りしてしまうと、個人情報流出や仮想通貨の不正利用、金融資産の盗難などの二次被害が発生する可能性が高いです。
そもそも仮想通貨詐欺にあいやすいのは、仮想通貨投資の知識が薄いのに一気に高リターンを狙おうとする人です。
仮想通貨投資で儲けたいと考えているなら、まずは知識をつけるようにしましょう。
そして「自分だけは詐欺に騙されることはない」という思い込みは捨てて、常に頭の片隅で疑いを持って投資を行うのが重要です。
きちんと知識をつけて詐欺を事前に防ぐことや、もし詐欺にあってしまっても泣き寝入りせずに冷静に対処する方法を覚えて、被害を最小限に抑えられるように努めてくださいね。