「ビットコイン(BTC)を少額だけ送金・入金したい。」「手数料分だけを送金したい。」「入金ができなかった。」といった悩みを抱えている方も多いです。
仮想通貨の移動は、送付先に入金が確認できるまでは、いつも不安なものです。特に、ビットコインは、送金スピードが遅いため、トランザクションの混み具合によっては、数時間から数日かかることもございます。
また、取引所によっては、数万円といった最小送金枚数が1万円からなどと、高い設定がされているところもあります。
資金の移動を主として使う取引所としては、制限が設けられているのは不安かもしれません。ビットコインの送金・入金は、少額に対応している取引所を選びたいものです。
そういった悩みは、全てこの記事で解決できます。
今回は、ビットコイン(BTC)の最小送金枚数と手数料を各取引所の比較してみました。
イーサリアム(ETH)の取引所を比較した記事は、以下をご覧ください。
ビットコイン(BTC)を少額から送金・入金とは?
ビットコイン(BTC)は、取引所間やウォレットへの送金、及び入金(出庫・預入)ができます。
送金や入金には、宛先および受取のアドレスが必要です。
ブロックチェーン技術を活用することで、中央集権のような機関を通さずにトランザクションの確認と承認されることで資産の移動ができます。
資産の移動は、トランザクション履歴として残るので、資金の流れもすぐに把握することが可能です。誰でも簡単に送金できることから、投資だけでなく決済などの利用にも期待されています。
しかしながら注意しなければいけないのが、取引所によって最小および最大送金、入金枚数められていることです。
ビットコインの移動には、ルールが設けられており、トラベルルールの他に、送金枚数にも制限があります。
非常に厳しい取引所では、10万円からでないと、出金ができないといったこともございます。
反対に、100円未満からの送金できるような、全く制限なく自由度が高い仮想通貨取引所も存在します。
ちなみにですが、ビットコイン(BTC)の最小単位にSatoshi(サトシ)が使われることがあります。1 Satoshiは、0.00000001 BTCとなります。ビットコインの1億分の1で表記されます。
この単位は、1BTC未満の時や送金手数料などで書かれていることがあるので、間違えないように覚えておきましょう。
イーサリアムも同様に、通常ETHの単位で表されていますが、最小単位で表示される場合には、weiが使われます。10億weiでは、gweiと記載されています。
しかし、これらの言葉は、仮想通貨取引所では基本的に利用されません。
送金と入金に対して、注意しなければならないのが、少額入金に対応していない取引所を利用することです。未対応の取引所では、規定未満の枚数で入金してしまうと、資産を失ってしまうことです。
例として、A社では、0.001 BTC未満のビットコイン入金をしてしまうと資産が反映されないとします。ウォレットなどからA社に、0.0009 BTCを送金してしまうと全てを失ってしまうことになるのです。
こういったことからも送金・入金時には、注意が必要なのです。
ビットコイン(BTC)を少額から送金・入金できる取引所を利用するメリット
ビットコインの売買ができる取引所は、日本国内だけでも数多く存在します。その中の一部では、少額から送金・入金に対応しています。
少額取引ができる取引所を利用するには、数多くのメリットが存在します。
・投資の分散
・利便性
リスク回避
少額で送金・入金に対応している取引所であれば、別の取引所や外部ウォレットに細かな資産でも移動することができます。
ただし、トラベルルールで互換性があるかの確認を忘れないでください。
どんな取引所でもハッキングや倒産などのリスクがあるかもしれません。
そんな時に、様々な場所に資産を分けておくことでリスクの分散ができるのです。
投資の分散
投資の分散とは、ビットコインだけに賭けるのではなく、複数の銘柄やNFTなどを購入しておくことです。
ビットコインを少額移動して他のコインを買うこともできます。
将来の資産形成をしていくために、ビットコインのほかにビットコインキャッシュ(BCH)や上場前トークンなどに一部投資しておくことも収益を上げられることが期待できるかもしれません。
仮想通貨投資では、一つに絞るよりも分散していた方が、リターンが大きくなっていることも多いです。
過去に、アルトコインでは、100倍以上になったような銘柄もありました。ビットコインが今の価格からすぐに100倍になることは、難しいのです。こうした機会を得るためにも他のコインに目を向けている投資家も数多くいます。
利便性
少額から送金・入金できる取引所を利用することで、いつでも資産を動かすことが可能です。
別の取引所で色々な銘柄を購入したい、NFTを取引したい、一部はウォレットで保管したいこともあるでしょう。
送金・入金に対して、手数料無料の取引所も存在するため、こまめの移動も柔軟にできるようになります。
このようなことからも、少額送金・入金に対応している取引所は、開設しておくべきだと言えます。
ビットコイン(BTC)を少額から送金・入金する理由
ビットコイン(BTC)を少額から送金・入金する理由として次のようなことがあげられます。
・エアドロップを始めたい
・Gas fee(ガス代)のみ送金したい
・お試し送金
・外部ウォレットからの入金
・Twitter(X)のチップ機能
NFTを売買したい
近年話題になっているOrdinals Wallet(オーディナルスウォレット)を活用することで、NFTの売買ができるようになりました。
Ordinals Walletにビットコインを送金するだけで、始められます。
Ordinals Walletは、Taprootのビットコインアドレスを採用しています。Taprootのビットコインアドレスの送金に対応している日本国内の取引所は「GMOコイン」のみとなります。
GMOコイン以外の取引所からOrdinalsへ送金してしまうと資産を失ってしまうので、注意が必要です。
エアドロップを始めたい
ビットコインブロックチェーンを活用した、BRC-20トークンのエアドロップが始められます。
こちらも先ほど紹介した、Ordinals Walletを利用することでコインのミントができます。
Ordinalsへビットコインを送金は「GMOコインの口座開設」が必要です。
送金方法については、以下の記事で詳しく解説しております。
エアドロは、取引所では買えないコインです。もし、BRC20トークンがバイナンス(Binance)などの大手取引所へ上場した場合には、大きな価値がつく可能性があるのです。
ただし、上場しない場合は、ほとんど価値を持たないコインになってしまうので、リスクがあることも理解しておかなければいけません。
お試し送金
大きな資産を動かす前には、ビットコインのお試し送金をする人がほとんどです。
これは、100円分などと少額から送金して、初めての送金先にしっかり着金されるかを確認するための重要な作業です。
これを行う理由は、いきなり大きな資産を動かそうとして、送金先や手順を間違えてしまい全額失ってしまうことがあるからです。
仮想通貨の送金に触れたことがある方にとっては、「お試し送金(少額から送金を試す)」は、資産移動時の鉄則なのです。
記事の後半では、比較表でビットコインの手数料が無料の取引所も紹介しています。
外部ウォレットからの入金
Ordinalsの他に、Ledger Nano(レジャーナノ)やTrezor(トレザー)のようなハードウェアウォレットでビットコインを管理している人も多いです。
いずれは、保管しているビットコインの売却を考える時が来るかもしれません。
他にも、マイニングで得た報酬、DApps(分散型アプリケーション)を利用したP2Eおよび、ブロックチェーンゲームからの報酬を売却するために取引所への送金が行われます。このようにして、もらっている収益を少額ずつ取引所へ入金を行い、生活している人も少なくないのです。
得た収益を日本円を受け取るには、取引所でBTCからJPYへと転換しなければなりません。
ここで役立つのが少額入金に対応している仮想通貨取引所なのです。
Twitter(X)のチップ機能
Twitter(X)では、チップ機能(Tips)のサービスが利用できます。
Tipsは、仮想通貨取引所やウォレットでビットコインやイーサリアムのアドレスを作成することで、フォロワーやファンからチップを受け取ることができるようになります。
取引所を指定する場合は、最小入金枚数に制限がない場所を利用することが重要です。
もし、最小入金枚数に規定があると、少額では入金されず資産が消えてしまうことに注意してください。
少額入金に対応している取引所に関しては、次の比較表で解説します。
ビットコイン(BTC)を少額から送金ができる取引所を比較
最小送金枚数 | 金額 (1 BTC:1千万円) | 送金手数料 (1 BTC:1千万円) | |
SBI VCトレード | 0.00000547 BTC | 54.7円 | 無料 |
コインチェック | 0.00001 BTC | 100円 | 0.0005 〜 0.016 BTC (5,000円〜16万円) |
GMOコイン | 0.02 BTC* (全額送金の場合: 0.00000547 BTC) | 20万円 (全額送金の場合: 54.7円) | 無料 |
DMM Bitcoin | 0.02BTC / 1日1回* (全額送金の場合: 0.00000547 BTC) | 20万円 (全額送金の場合: 54.7円) | 無料 |
ビットバンク | 0.0001 BTC | 1,000円 | 0.0006 BTC (6,000円) |
bitFlyer | 0.001 BTC | 10,000円 | 0.0001 〜 0.01 BTC (1,000円〜10万円) |
BITPOINT | 0.01 BTC | 100,000円 | 無料 |
GMOコインとDMM Bitcoin(DMMビットコイン)では、全数量を送付する場合は、最小数量未満で送付が可能です。
また、SBI VCトレードは、強固なセキュリティ対策を行なっているため、送金時間が7時間以上かかることがあります。
急ぎの場合は、少額から送金ができるコインチェックなどがおすすめします。
ビットコイン(BTC)を少額から入金ができる取引所を比較
最小入金枚数 | 金額 (1 BTC:1千万円) | 手数料 | |
コインチェック | 制限なし | 制限なし | 無料 |
GMOコイン | 制限なし | 制限なし | 無料 |
DMM Bitcoin | 制限なし | 制限なし | 無料 |
BITPOINT | 0.00000001 BTC | 0.1円 | 無料 |
SBI VCトレード | 0.00000546 BTC | 54.6円 | 無料 |
ビットバンク | 0.001 BTC | 10,000円 | 無料 |
入金手数料が全て無料になっていますが、送付元の取引所やLedger Nano(レジャーナノ)やTrezor(トレザー)などのウォレットからの送金手数料は、発生しますので、必ず確認しておきましょう。
コインチェック、GMOコイン、DMM Bitcoinは、最小入金枚数に制限がなく利用しやすいです。
ビットバンクでは、最小入金単位が0.001 BTCとなっています。これよりも少ない金額で入金してしまうと、資産を失ってしまいます。入金する際は、枚数を間違えないようにしてください。
まとめ
今回の記事では、ビットコイン(BTC)を少額から送金・入金できる取引所の比較について解説しました。
取引所毎に、最小送金・入金枚数が異なるので、ウォレットなどを利用する際にも注意が必要です。
ビットコインをせっかく購入したのに、少額では送金ができなかったということになりかねません。
そうしたことからもこの記事の比較表を便利に活用ができるかと思います。
最後に、BTCの少額送金・入金に対応している取引所TOP3をまとめます。
BTCの少額送金対応の取引所TOP3
最小送金枚数 | 金額 (1 BTC:1千万円) | 送金手数料 (1 BTC:1千万円) | |
SBI VCトレード | 0.00000547 BTC | 54.7円 | 無料 |
コインチェック | 0.00001 BTC | 100円 | 0.0005 〜 0.016 BTC (5,000円〜16万円) |
GMOコイン | 0.02 BTC* (全額送金の場合: 0.00000547 BTC) | 20万円 (全額送金の場合: 54.7円) | 無料 |
どの取引所も少額から送ることができます。
GMOコインに関しては、最小送金枚数について0.02 BTCとなっていますが、全額送金する場合は、54.7円から送金が可能です。
SBI VCトレードでは、セキュリティが徹底されているため、承認作業に非常に時間を要します。Ledger Nano(レジャーナノ)やTrezor(トレザー)への送金時間は、10時間以上かかることもあります。
送金を急いでいる場合には、コインチェック、GMOコイン、ビットバンクなどがおすすめです。
BTCの少額入金対応の取引所TOP3
入金手数料が全て無料になっていますが、送付元の取引所やウォレットからの送金手数料は、発生しますので、必ず確認しておきましょう。
上記の取引所では、すべて最小入金枚数に制限がないので、少額でも入金ができます。
各取引所では、珍しいアルトコインを取り扱っていたり、突然新たなコインが上場することがあります。
こういったことからも複数の暗号資産取引所を開設しておくのも良いでしょう。