Trezor Safe 5(トレザー・セーフ5)とTrezor Safe 3(トレザー・セーフ3)の2種類の価格・スペック・サイズ・対応している仮想通貨などを徹底比較していきます。
どちらがおすすめのハードウェアウォレットなのか、自分に適したTrezorの選び方などを解説していきます。
ぜひ、購入する際の参考にしてみてください。
また、Trezorウォレットを使うには「Coincheck(コインチェック)」といった仮想通貨取引所の口座開設が必須となります。
取引所を持っていなければ、Trezor Safe5、Safe3ともに利用することができません。
まずは、Coincheckの公式サイトにアクセスして、取引所を利用するための環境も同時に整えておくのがおすすめです。
取引所口座を開設したら、早速Trezor Safeを選んでいきましょう。
Trezorウォレットには、Trezor Safe 5、Safe 3、Model Oneの3種類があります。
その中で、今回比較する製品は新機種である以下の2機種となります。
・Trezor Safe 3
Trezor Safeの選ぶポイントをしっかり押さえてから、購入を進めていくのがおすすめです。
Trezor Safeの購入方法については、以下の記事でまとめています。併せてご覧ください。
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:価格
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:スペック
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:対応している仮想通貨の種類
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:ディスプレイ
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:サイズ
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:操作性とCPU
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:耐久性
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:セキュリティ
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:対応OSとスマートフォン
- Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:カラーバリエーション
- Trezor Safeの選び方、おすすめウォレット早見表まとめ
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:価格
まずは、価格から見ていきましょう。
それぞれ、価格が異なります。以下の表をご覧ください。
Trezorのモデル | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
価格 | $169 | $79 |
Trezor Safe 5は、$169です。
Trezor Safe 3は、$79となっています。
約半値近い金額なので、コスパに優れていると言えるでしょう。
価格重視の場合は、Trezor Safe 3を選択するのがおすすめです。
ただし、Trezor Safe 3では、2ボタン式であることや対応していない仮想通貨もあります。
購入する前には、スペックや利便性などもしっかり確認して、自分に適したハードウェアウォレットを選択することが重要です。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較: スペック
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3のスペックは、次のようになります。
項目 | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
画面サイズ | 1.54インチ | 0.96インチ |
本体サイズ | 高さ:65.9mm 幅:40mm 厚み:8mm | 高さ:59mm 幅:32mm 厚み:7.4mm |
重さ | 23 g | 14 g |
操作方法 | タッチパネル式 | 2ボタン式 |
セキュリティ | PIN、パスフレーズ | PIN、パスフレーズ |
復元方法 | 12単語のリカバリーシード | 12単語のリカバリーシード |
microSDスロット | ○ | – |
セキュアエレメント | EAL6+認証 | EAL6+認証 |
オープンソース | ○ | ○ |
CPU | ARM Cortex M33 コア 160MHz | ARM Cortex M4 コア 180MHz |
USB | USB-C | USB-C |
バッテリー | なし | なし |
対応OS | ・Mac ・Windows ・Linux(x86_64) ・Linux(arm64) ・Android | ・Mac ・Windows ・Linux(x86_64) ・Linux(arm64) ・Android |
対応スマホ | Android | Android |
カラー | ・ブラックグラファイト ・バイオレットオレ ・グリーンベリル ・Bitcoin-only wallet | ・コスミックブラック ・ギャラクティックローズ ・ステラシルバー ・ソーラーゴールド ・Bitcoin-only wallet |
スペックを確認すると、大きな違いとして操作方法に違いがあります。
Trezor Safe 5では、タッチパネル式であることです。
タッチパネル操作は、2ボタン式とは異なり、何度もボタンを押す必要がないのでストレスがありません。
その他、micro SDカードスロットを搭載しているので、セキュリティ強化に役立てることができます。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:対応している仮想通貨の種類
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3では、対応している仮想通貨が違います。
どちらもERC-20トークンを含めると、1400種類以上のコインを保管できます。
しかしながら一部ですが、Trezor Safe 3では、非対応の銘柄があります。
購入したい通貨に対応していないと、Trezorウォレット内で管理ができませんので注意が必要です。
対応、非対応の仮想通貨は、一例ですが次のようになります。
仮想通貨一覧 | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 | Bitcoin-onlyモデル |
Bitcoin(BTC) | ○ | ○ | ○ |
Ethereum(ETH) | ○ | ○ | × |
Tether(USDT) | ○ | ○ | × |
BNB | ○ | ○ | × |
USD Coin(USDC) | ○ | ○ | × |
XRP | ○ | ○ | × |
NEM(XEM) | ○ | × | × |
Cardano(ADA) | ○ | ○ | × |
Solana(SOL) | ○ | ○ | × |
Injective(INJ) | ○ | ○ | × |
Dogecoin(DOGE) | ○ | ○ | × |
Polygon(MATIC) | ○ | ○ | × |
Litecoin(LTC) | ○ | ○ | × |
Binance USD(BUSD) | ○ | ○ | × |
Shiba Inu(SHIB) | ○ | ○ | × |
Avalanche(AVAX) | ○ | ○ | × |
Chainlink(LINK) | ○ | ○ | × |
Ethereum Classic(ETC) | ○ | ○ | × |
Stellar(XLM) | ○ | ○ | × |
Bitcoin Cash(BCH) | ○ | ○ | × |
Ape Coin(APE) | ○ | ○ | × |
Arbitrum(ARB) | ○ | ○ | × |
The Sandbox(SAND) | ○ | ○ | × |
Axie Infinity(AXS) | ○ | ○ | × |
Dash | ○ | × | × |
XDC Network(XDC) | ○ | ○ | × |
dYdX(DYDX) | ○ | × | × |
GALA | ○ | ○ | × |
Enjin Coin(ENJ) | ○ | ○ | × |
Basic Attention Token (BAT) | ○ | ○ | × |
JasmyCoin(JASMY) | ○ | ○ | × |
Astar(ASTR) | ○ | ○ | × |
Liquity(LQTY) | ○ | ○ | × |
My Neighbor Alice (ALICE) | ○ | ○ | × |
上記は、重要部分を一部抜粋しています。
他にもTrezor Safe 3では、対応していない通貨があります。
Trezor Safe 5は、より多くのコインやトークンに対応しているので、便利だと言えるでしょう。
そして、Bitcoin-only hardware walletモデルは、ビットコイン(BTC)の管理にのみ対応しています。他の通貨には対応していません。
ビットコインに特化しているモデルを購入するメリットとして、別のネットワークに誤送金してしまうというトラブルが発生しないということなのです。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:ディスプレイ
続いて、画面の大きさと解像度を比較していきます。
見やすさを重視するならば、こちらの項目でどちらを購入すればいいのか一目瞭然です。
スペック | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
ディスプレイ | 1.54インチ | 0.96インチ |
カラーディスプレイ | ○ | – |
有機EL(OLED) | – | ○ |
タッチパネル | ○ | – |
解像度 | 240 x 240 pixels | 128 x 64 pixels |
Trezor Safe 5は、1.54インチと大きな画面で、文字も大きくなります。
解像度も240 x 240 pixelsで、Trezor Safe 3よりも、綺麗に表示されます。
また、カラーディスプレイにも対応しているので、見やすく設計されているのが大きな利点です。
Trezor Safe 3は、有機ELで、白い文字が表示されます。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:サイズ
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3のサイズも見ておきましょう。
高さ、幅、厚み、重さで比較しています。
スペック | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
サイズ | 高さ:65.9mm 幅:40mm 厚み:8mm | 高さ:59mm 幅:32mm 厚み:7.4mm |
重さ | 23 g | 14 g |
全体的に、Trezor Safe 5の方が大きいです。
ただ、サイズは誤差であるため、ほぼ同じだと言えます。
重さについても、両モデルともに非常に軽量なので、あまり気にする必要はないでしょう。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:操作性とCPU
2種類の操作性とCPUを比較すると以下のようになります。
項目 | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
操作方法 | タッチパネル式 | 2ボタン式 |
触覚 フィードバック | ○ | – |
CPU | ARM Cortex M33 コア 160MHz | ARM Cortex M4 コア 180MHz |
USB | USB-C | USB-C |
バッテリー | なし | なし |
操作性について
ウォレットを選ぶ際に、重要視すべきなのが、操作性です。
Trezor Safe 5は、タッチパネル式となっています。
iPhoneやAndroidスマホのように画面を指でタッチできるので、文字や数字を入力する際に、とても便利です。
2ボタン式では、何度もボタンを押す必要があるので、ストレスになってしまいます。ウォレットの初期設定時や復元する際には、非常に時間がかかります。
そのほかの付随機能として、触覚フィードバック(haptic feedback)があります。これは、タッチパネルをタップした時に押した感覚を感じ取ることができます。
触覚で感じられて分かりやすいだけでなく、高品質というのも肌で体感できるでしょう。
CPUについて
Trezor Safe 5は、ARM Cortex M33 コア 160MHzです。
Trezor Safe 3のCPUは、ARM Cortex M4 コア 180MHzとなっています。
つまり、後者の方が少し良い性能のものがついています。
動作が遅いといったことは、一切ないので、あまり気にする必要のものではないでしょう。
USB端子について
USBは、どちらもType-Cが使われています。
ただし、パソコン側に接続する際は、USB部分がType-Aとなっていることがあるかもしれません。
ですので別途、変換アクセサリーを用意してください。
「Trezor純正のType-C to Type-Cケーブル」もしくは、「USB Type-C to Type-A変換アダプター」が必要です。
最新のWindowsやMacBook ProやAirは、USB端子部分がタイプCになっている方は、問題ないです。
どちらもバッテリーは、内蔵されていません。
電池の寿命というものが存在しないのはメリットと言えます。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:耐久性
続いて、画面の仕様と特徴について比較してみます。
材質には、大きな違いがあります。
項目 | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
画面の材質 | Gorilla Glass 3 | アクリル樹脂(PMMA) |
ガラス画面 | ○ | – |
特徴 | ・傷に強い | ・傷つくリスクあり |
Trezor Safe 5では、Gorilla Glass 3(ゴリラガラス3)が採用されています。
ガラス画面となっているため、傷がつきにくいというのが大きなメリットです。
一方で、Trezor Safe 3の画面は、アクリル樹脂(PMMA)となります。
ぶつけてしまったり、バッグ等に入れておいて、傷がついてしまうことがあるのがデメリットと言えるでしょう。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:セキュリティ
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3のセキュリティに関しては、次のようになります。
項目 | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
セキュリティ | PIN、パスフレーズ | PIN、パスフレーズ |
復元方法 | 12単語リカバリーシード | 12単語リカバリーシード |
micro SDスロット | ○ | – |
セキュアエレメント | EAL6+認証 | EAL6+認証 |
オープンソース | ○ | ○ |
セキュリティは、PINコードをパスフレーズによってウォレットが守られます。
復元方法では、12単語のリカバリーシードを活用します。12単語のリカバリーシードおよび、秘密のリカバリーフレーズは、正しい保管方法を行うことが必須です。
こちらを失ってしまうと資産を取り戻せなくなるので厳重に管理してください。
以下の記事では、安全に保管する方法について解説しています。必ずチェックしておきましょう。
Trezor Safe 5では、micro SDカードスロットが搭載されています。
microSDカードと本体を連携することで、セキュリティを強化することができます。機能を設定後、本体からカードを抜いておくことでTrezorウォレットにロックをかけることができます。
セキュアエレメントは、双方ともにEAL6+認証が適応されています。
こちらは、重大なセキュリティリスクに対する高い価値を表しています。資産を保護するため、国際標準規格の保証レベルEAL6+認証を取得しています。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3共に、オープンソース設計を使用しています。セキュリティの専門家や研究者が全てのプロセスと監査することができます。
全てのものが公開されているというのは、ハッキングから守られることやシステムを不当に利用されるということが無くなり、ウォレットが安全に保たれることを意味します。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:対応OSとスマートフォン
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3のどちらも、対応OSや利用できるスマートフォンは同じです。
デバイス | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
PC | ・Mac ・Windows ・Linux(x86_64) ・Linux(arm64) ・Android | ・Mac ・Windows ・Linux(x86_64) ・Linux(arm64) ・Android |
スマホ | Android | Android |
Trezor Walletを利用するには、Trezor Suiteというアプリケーションをパソコンにダウンロードすることが必須となります。
Apple M1、M2、intel CPU(2020年以前のモデル)、Windows、Linuxが、アプリに対応しています。
Trezor Suiteを利用して初期設定を行い、ポートフォリオの確認、暗号資産の送金や受け取り、トレード等ができるようになります。
スマートフォンは、Androidのみが対応しており、iPhoneは非対応となっています。
もし、iPhoneでハードウェアウォレットを利用したい場合には、Bluetoothに対応しているLedger Nano X(レジャーナノX)を検討すると良いでしょう。
Trezor Safe 5とTrezor Safe 3を比較:カラーバリエーション
Trezorウォレットは、様々なカラーが用意されています。
自分好みの色を選択できます。以下が全バリエーションとなっています。
デバイス | Trezor Safe 5 | Trezor Safe 3 |
BTCのみに対応 | Bitcoin-only wallet | Bitcoin-only wallet |
様々な銘柄に対応 | Universal | Universal |
カラー | ・ブラックグラファイト ・バイオレットオレ ・グリーンベリル ・Bitcoin-only wallet | ・コスミックブラック ・ギャラクティックローズ ・ステラシルバー ・ソーラーゴールド ・Bitcoin-only wallet |
購入 | 公式サイト | 公式サイト |
Trezor Safe 5は、4色が用意されています。
Trezor Safe 3は、5色展開となっています。
分類すると、以下のようになります。
・Bitcoin-only hardware wallet
・ブラックグラファイト
・バイオレットオレ
・グリーンベリル
・コスミックブラック
・ギャラクティックローズ
・ステラシルバー
・ソーラーゴールド
両機種ともに、Bitcoin-only hardware walletモデルとUniversalモデルの2種類が存在します。
カラーを選ぶ際に、一点注意が必要なのが「Bitcoin-only hardware wallet」についてです。
Bitcoin-only hardware walletモデルとは?
Bitcoin-only hardware walletモデルは、本体の裏面がオレンジ色になっている製品となります。
こちらは、名前の通り、ビットコイン(BTC)のみが保管できます。
他の暗号資産には、対応していないことに注意が必要です。
メリットとしては、バグやセキュリティ問題のリスクを軽減する、ビットコイン専用のファームウェアが構築されているためハッキング対策になることです。
また、ビットコイン専用なので、他の通貨を誤送金・誤入金してしまったり、送金時のチェーンを間違えてしまうトラブルもありません。
他にも、ハッカーから詐欺コインやNFTを送りつけられないというメリットがあります。
ビットコインしか保有しないという方は、Bitcoin-onlyモデルがおすすめです。
「Bitcoin-only hardware walletモデル」と「Universalモデル」の両方を購入して、使い分けをする方もいるようです。
Universalモデルとは?
Universal(ユニバーサル)モデルは、ビットコインの他に、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など様々な仮想通貨に対応しています。
Bitcoin-only hardware walletとは、異なり、何千ものコインやトークンの管理・保管が可能です。
ビットコイン以外にも複数銘柄を保有しているという方は、Universalモデルがおすすめです。
Trezor Safeの選び方、おすすめウォレット早見表まとめ
ここまで見てきて、どちらのTrezor Safeウォレットを購入するのか決められましたか?
まだ悩んでいるという方は、以下のポイントを押さえておくと、簡単に決められるかと思います。
・操作性重視
・様々な仮想通貨を保管したい
Trezor Safe 5の画面は、タッチパネルとなっているので、操作性に優れています。
2ボタン式のTrezorは、何度もボタンを押さなければいけないので、初期設定や復元時に不便に感じてしまいます。
一方で、タッチパネルですと、初期設定や復元までの時間が半分ほどになると思います。
また、NEM(ネム / XEM)やDASH、dYdX(DYDX)などをウォレットで管理したい方は、Trezor Safe 5が必須です。
Trezor Safe 3では、非対応の仮想通貨もあるので、その点にも注意が必要です。
また、Trezorウォレットを使うには「Coincheck(コインチェック)」といった仮想通貨取引所の口座開設が必須となります。
取引所を持っていなければ、Trezor Safe5、Safe3ともに利用することができません。
まずは、Coincheckの公式サイトにアクセスして、取引所を利用するための環境も同時に整えておくのがおすすめです。
Coincheck(コインチェック)の口座が開設できたら、早速Trezor Safeのハードウェアウォレットを利用してみましょう!